ラグビーワールドカップの熱戦が繰り広げられる中、岩手県釜石市は特別な開催場所です。
9月25日 フィジーとウルグアイの試合が行われたが、試合前は選手、観客一同が黙とうをしました。
2011年3月11日に東北地方を襲った最大震度7の大地震は岩手県沖から茨木県沖まで壊滅的な被害をもたらしました。
死者・行方不明者で2万人近くに達しかつ40万人以上の避難者を出すこととなった悪夢の災害でした。
同時に福島第一原子力発電所が原子炉を冷却できなくなって大量の放射性物質を拡散させる事態となりました。
この3.11は日本人なら未来永劫忘れてはならない大災害です。
あれから8年余が経過しました。
全国から東北に向けて物心両面で多くの支援がなされています。
チャリティーコンサート等も織り交ぜながら今も進行形で行われています。
そんな中、釜石市は”ラグビーワールドカップ2019”に立候補して2015年に見事 開催都市に選ばれました。
あの大震災から立ち上がり、「夢・希望・勇気」を次世代に残すべく開催都市として選出されたのですよ。
いやぁ~ 凄いことですね。
スタジアムは「釜石の奇跡」と呼ばれた小中学校の跡地に誕生しました。
引用元:asahi.comより
その訳は・・
市内の鵜住居地区にある釜石東中学校の生徒たちが一斉に飛び出し、鵜住居小学校の生徒たちもこれにならえで飛び出したのです。
彼らは助け合いながら走り続け安全圏へ辿り着き一命を取り留めました。
これが奇跡といわれる所以です。
日頃からの防災訓練の賜物というニュースを後で知ることとなりましたが・・・。
結果、津波は小中学校を飲み込み釜石市で1000人以上の尊い命を奪い去りました。
悲しい歴史を抱えてしまった釜石市でしたが、”ラグビーワールドカップ2019”日本開催は
悲しみからの決別・大いなる羽ばたきとなるイベントです。
メインスタンドの大きな屋根裏をTVで観ましたが、復興を目指した新たなスタートが込められているとアナウンスされていました。
グラウンドの特徴として「ハイブリッド天然芝」が採用されているとのこと。
衝撃吸収性に優れているとのことで、選手たちを思いやったグラウンドコンディション作りには心からエールを送りました。
まさに復興のシンボルとして日本中に、いな世界中に「夢・希望・勇気」を与えてくれることでしょう。
引用元:THE ANSWER編集部より
TVでは海外から訪れる人たちのメッセージを映し出していました。
皆一様に「大きな不幸」を忘れることなく将来を担う子供たちへ大きな遺産となることへの期待を寄せていました。
10月13日に(日)12時15分から「ナミビア(アフリカ)VSカナダ」の試合がスタートします。
釜石市で行われる”ラグビーワールドカップ2019”は格別な想いを乗せて始まりました。
市民の夢・希望・勇気を乗せて。