7/1から公開中の映画『エルヴィス』を観てきました。
キング・オブ・ロックンロールと称され、ビートルズやローリング・ストーンズ、クィーンなど多くのアーティスに多大な影響を与えた伝説のシンガー!
そのエルヴィス・プレスリーが銀幕で蘇るとあって上半期では是非見たい作品の一つでした。
~前の席には若い高校生らしき連中が座ってました。
老若男女問わずの層だったのが意外でしたね。いい意味で(≧▽≦)~
2018年、『ボヘミアン・ラプソディ』が大ヒットしましたね。
フレディ・マーキュリーを演じたラミ・マレックも素晴らしく、違和感なく観れた作品でした。
興行収入はなんと1000億円を超えていると言われてました。
そこで、二匹目のドジョウって言葉がありますが、エルヴィスなら大ヒット間違いなしって算段もあったのでしょう。
この作品の見どころを書いてみたいと思いました。
エルヴィスの来日公演が実現しなかった理由とは・・・
エルヴィスに抜擢されたのは注目の新星 オースティン・バトラー!
エルヴィス役のオースティン・バトラーとはどんな俳優?
たんなるそっくりさんならそんじょそこらにいるでしょう。
真似したくなるアクション、歌い方などなど・・・
そっくりさんで何度か観たことあるぞ・・・??
調べてみると、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019年)に出演してたんですね。
知らなかった^^;
成長株というのかな、30歳だからこれからが楽しみな俳優だと思いました。
彼いわく、「エルヴィスは23歳のときにお母さんを亡くしているけれど、実は僕も同じ年齢で母を亡くしているんだ。この接点がエルヴィスをより身近な人間として感じるキーになったんだ、今は亡き母が夢の中でまた亡くなる、という悪夢を見たんだ」と発言、「アンチェインド・メロディ」に祈りをこめて歌い、ラーマン監督の食指を動かしたようです。
また、歌が上手いってのが気に入りました。
吹き替え、本物のエルヴィスとの合成などなど観るまでは疑ってましたが・・
あのシャウトする唱法、完全にエルヴィスに成り切ってましたね。
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そして、エルヴィスといえば、腰を激しくくねらせたセクシー満載のボディアクションが売り。
このアクションが当時の女性たちを虜にし、風紀上けしからんと取締の対象になったとのこと。
いまでは想像し難いことですが、不謹慎極まりないといった時代背景だったのでしょう。
『ボヘミアン・ラプソディ』はラミ・マレックが見事にフレディ・マーキュリーをを演じましたが、エルヴィスを演じるのは誰??
あの超個性的な歌手を演じるのだから似てるの? 似てなかったらガッカリだななんて思いながら・・
オースティン・バトラーという俳優があの天才をどのように演じるの?
似てるのか、ガッカリなのか 期待半分でしたけど・・・
結果は取りこし苦労でした^^; その心配は杞憂に終わりました。
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カメラワークの効果もありますが、エルヴィスへなり切ろうとする猛烈な役者魂といったものがスクリーンを通して伝わってきました。
この作品にのめり込んでいる彼の演技力は素晴らしかったですよ。
フレディ・マーキュリーを演じたラミ・マレックと遜色なかったです。
オースティン・バトラーという俳優、私は知らなかったのですが スクリーンの中の彼 よく演じきったなと思いました。
歌唱の方はどうか、口パクでごまかしているのでは・・・
そんな心配は杞憂に終わりました。
エルヴィスの音楽性は、黒人のゴスペルやブルースに触れ続けたことで独特なフィーリングが染み込んでいます。
スローな曲からアップテンポの曲まで、再現は並大抵のことではないはずです。
しかしながら「歌唱法も随分エルヴィスを聴き込んで身体に染み込ませたよね、バトラーさん?」と問いかけたくなるほど見事にエルヴィスの歌唱法を再現していました。
オースティン・バトラー ・・・役作りに苦労したでしょうがショービジネスに命をかけたエルヴィスの再現
お見事でした😻
エルヴィスはマネージャー トム・パーカーに翻弄された人生だったことも描かれていた!
エルヴィスを不動の地位に押し上げたのが敏腕マネージャーとして名を馳せたトム・パーカー大佐でした。
大佐って、元軍人なの?って思ってましたが、おそらく彼を知る誰もが!
ところがトム・パーカーという人物は存在しなくて、マネージャーとして敏腕を発揮していた彼の素顔が
この作品で明かされます。
彼自身、海外渡航など出来ない不審人物だったため海外公演の選択肢を切り捨てることとなったなど
生々しいやりとりが表現されています。
わざわざ海外を回る必要はないと金儲けにはアイディアが湧き出てくるマネージャーは、ハワイから世界に衛星中継することを思いつき、1973年1月14日にホノルルで、エルヴィスをステージに立たせることに成功します。
世界36か国に宇宙衛星を使って同時生中継され、日本では40%になろうとする驚異的な視聴率を叩き出したショーを実現させたのです。
エルヴィスを使い倒して、ショービジネスでガッツリ金儲けを企むパーカー大佐、彼を名優トム・ハンクスが演じています。
マネージャーのトム・パーカーが訳ありで出国できなかったなど私には憶測の域に過ぎませんが代わりにオースティン・バトラーが来日とは ・・本家エルヴィスも苦笑いでしょうか。
余談ですが、エルヴィスに憧れてスターになったイギリスのトム・ジョーンズは70年代に日本武道館他で公演をしています。
そして彼はまだ現役らしいですが・・・
エルヴィスの元奥さん、プリシラと老いらくの恋をされてるとか・・
パーカー大佐に名優トム・ハンクスが起用されているのもこの作品を引き締めています。
名優が敏腕マネージャーとして名を馳せたトム・パーカー大佐を演じ、トム・ハンクスは味のある悪役を
演じてました。
さすがです・・・
が、42歳の若さで死去したエルヴィスの死因について、実はこのトム・パーカー大佐が大いに関与している
ことが明らかにされています。
そうだったのか・・・
トム・パーカー大佐とは そういった人間だったのか
あっという間に忘れ去られてしまう厳しいショービジネスの世界を生き抜くためには・・
う~~んと唸ってしまいます。
敏腕マネージャーがいたからこそ ラスベガスの舞台に立ち続けられた!
しかしながら、日本公演が実現しなかったその訳などなど・・
ショービジネスの暗闇を炙り出しながら きらびやかな世界の裏表を描く力作でした。
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